ITILインターミディエイトになるには
ITILファウンデーションは独学でも十分取得可能な資格です。それ以上の上位資格はそれなりの資金と期間を要します。会社等からの十分なバックアップが必要です。ここではファウンデーションの一つ上の資格、ITILインターミディエイトについて説明します。
ITILインターミディエイトは2つのコース(ストリーム)に分かれます。いずれもITILファンデーションの合格が受講条件です。
■ITILインターミディエイト・ケイパビリティ・ストリーム
以下の4つのモジュールからなります。
- OSA(Operational Support & Analysis) = 運用サポートと分析
- PPO(Planning, Protection & Optimization) = プラニング、プロテクションおよび最適化
- RCV(Release, Control & Validation) = リリース、コントロールおよび妥当性の確認
- SOA(Service Offering, & Agreements) = サービス提案と合意
試験は一般的な記述方式です。1つのモジュールの合格で4クレジットを得ることができます。講習と試験が一体となった研修の受講による取得が一般的です。富士通ラーニングメディアを例にとると、1モジュール当たり5日間で受講料420,000円(税込)の研修(試験込)となっています。
※リンク集で研修主催会社を紹介しています
■ ITILインターミディエイト・ライフサイクル・ストリーム
ITILバージョン3の5冊の書籍の冊ごとにフォーカスした5つの試験となります。認定研修コースに参加し、講義を受けることにより、各試験で3クレジットを取得できます。ただほとんど試験が日本語化されてないんですよね。
- SS(Service Strategy) = サービスストラテジ
- SD(Service Design) = サービスデザイン
- ST(Service Transition) = サービストランジション
- SO(Service Operation) = サービスオペレーショ
- CSI(Continual Service Improvement) = 継続的サービス改善
ようやくがCSI日本語化されたそうですが(2012年9月現在)、全部そろわないとITILエキスパートを目指せないから意味ないですよね。
■ライフサイクルの全体管理
上記個別試験から17クレジットを取得しすると、インターミディエイトコースの最終モジュール"Managing Across the Lifecycle"(ライフサイクルの全体管理試験)が受験できます。ライフサイクルの全体管理は、ライフサイクルモジュールおよびケイパビリティモジュールにてカバーされているテクニックを連携して総合的に活用するための全体管理についての試験になり、取得で5クレジットを取得できます。富士通ラーニングメディアを例にとると5日間で受講料420,000円(税込)の研修(試験込み)が開催されています。
以上の過程で22クレジットが取得できているはずです。これでインターミディエイトの上位資格、ITILエキスパートの教育が受講できるようになります。
※上記シナリオはITIL V2から移行の場合のクレジットについては考慮していません